経営と屏風。

”企業経営と屏風は似ている”

たためば意味がないし、広げすぎると倒れる。

 

たたむ(倒産)は、
絶対に避けたいことですが、

”広げすぎる”

は、意外と難しい…。

 

 

私が、
税理士業界に入った新人の頃、

あるクライアントを担当させてもらったのですが、

まさに ”広げすぎ” で失敗している(本人はそう思っていない…)

パターンでした。

 

 

その会社は、

”結婚相談所”

を経営しているはずだったのですが…、

 

私が担当になった時には、

 

・宝石販売(結婚指輪だから、これはわかる)

・保険代理店(結婚したら保険もね。まだわかる)

・飲食店(デートで使ってねって感じ? まぁ…わかる)

・学習塾(子供が生まれたら、よろしくね…ってことかな?)

 

と、いろいろと手を出していました…。

 

大企業ならともかく、
人も少ない中小企業では、
限られた力が分散され、
どれも中途半端になり、
結果として、うまくいっていませんでした。

 

本人の中では

”すべての事業に相乗効果がある”

広げすぎているという感覚はなかったんですね。

 

資源に限りがある中小企業では、

”一つの事業に集中する”

これは、とても大切なことなんですね。

 

 

あとは、

広げすぎることで、

”損益分岐点が上がってしまう”

という問題もあります。

 

 

損益分岐点とは、言葉通り。
損か、益かの、分かれ道。

つまり、利益ゼロの売上高のことです。

 

損益分岐点の計算に大きく影響するのが、”固定費”

 

固定費というのは、
売上高の増減に関係なく、(増えても、減っても)
必ず掛かってしまう経費のことですが、

抱える事業が増えれば、
その分、固定費が増えます。

 

つまり、

儲けを出すために必要な売上高も、
その分、大きくなるということですね。

 

 

”企業経営と屏風は似ている”

たためば意味がないし、広げすぎると倒れる。

 

経営者は、
経営者になるぐらいですから、
事業意欲が高い人が多いです。

 

これ自体は悪いことではありませんが、

まずは、”一点集中”

一つの事業で、しっかりと結果を出すことが大切です。

 

 

 

 

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