健全な対立関係が、正しい道へと導く。

「給料という意味では、私とみなさんは対立関係ですね(笑)」

 

これは、
ある会社の会議で、私が言った言葉です。

 

その会社の社長は、

”給料をたくさん出したい人”

でした。

 

現に、
同業他社に比べて、かなり高い水準の給与を支給しています。

 

社長の考えは、

「従業員 = 会社のエンジン」

だから、給料をたくさん払いたい、
という考えでした。

 

確かに、その企業は、労働集約型の企業なので、
この理論はよくわかります。

 

でも…、

 

必要以上に高い給料を払うことは、
会社にとっても、従業員にとっても、よくありません。

 

どの会社でも、
コストに占める人件費の割合が、一番高いです。

 

必要以上に高い給料を払えば、
当然ながら、会社の財務状況は悪くなります。

 

今は、その会社の業績はいいので、
高い給料を払っても問題ありませんが、
業績が悪くなったときには、
財務だけでなく、新たな問題も出てきます。

 

それは、

”給料を下げたくても、下げられない”

という問題です。

 

一度上げた給料を下げるのは、
とても難しいです。

 

下げると…、

当然のように、
従業員は不満を持つようになります。

「この会社…、危ないのかな…」

そんな思いから、去ってしまう従業員も出てきます。

 

労働集約型の企業の場合、
さらなる業績悪化を招きかねません。

 

ということで、
あまりに高すぎる給与設定は、
会社にとって良くないのです。

 

従業員は従業員で、
必要以上に高い給料をもらうと、
今度は、そのお金をつかうことに目が行きがちになります。

 

結果、

”仕事”よりも、”休み”の重要度が増し、

いい仕事ができなくなる、なんてことがあります。

 

つまり、

”必要以上に高い給料は、よい結果を生まない”

と私は考えています。

 

そこで、冒頭のセリフです。

「給料という意味では、私とみなさんは対立関係ですね(笑)」

社長が高い給料を払いたいと言っても、
私が止めているのです。

 

社長には、上げられない理由を、”私”にするように言っています。

「いや~、もっと上げたいんだけど、村田さんに止められてるんだよ」

私が悪者なることで、丸くおさまるわけです。

 

ただ、

私と従業員みなさんとの関係が悪化してもいけないので、
その辺りはうまくやっています。
冒頭のセリフの(笑)から、その様子を汲み取ってくださいね(笑)

 

ということで、

”健全な対立関係が、正しい道へと導く”

 

ひとりで考えて、実行すると、間違うこともあります。
間違える可能性を下げるためにも、
健全な対立関係が必要なんですね。

 

私はその昔…、

 

政党なんていらないんじゃないかと思ったことがありました。
不景気の今、政党間で争っている場合じゃない。

ひとつにまとめて、一丸となって頑張った方がいい、
なんて思っていましたが、
これは間違いですよね。

 

政治も人がやっています。
当然ながら、間違うことだってあるわけです。

そこには、やはり”健全な対立関係”が必要なんですよね。

 

今の政党が、
健全な対立関係かは疑問ですが…。

 

みなさんには ”健全な対立関係” がありますか?

”健全な対立関係”が、正しい道へと導いてくれるのです。

 

 

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