生産性を上げるために必要な考え方とは?

”最初からやっておく”

 

消費税の計算は、
今でもちょっと複雑なんですね。

 

これが…、

 

消費税10%になり、

軽減税率が導入されると、

さらに複雑になります…。

 

中でも、
ややこしいのが、
消費税の納税義務があるか否か?

 

会社をつくったら、

あるいは、

個人で商売を始めたら、

必ず消費税の納税義務があるかといえば、
そうではありません。

 

消費税には、免税点というものがあり、
その条件に該当すれば、消費税の納税義務はないのです。

 

免税点の一例が、
新設法人の2年間免除です。

 

資本金1,000万円以下の会社をつくると、
”原則として”、設立1年目・2年目の納税義務が免除されます。

 

※あくまで”原則として”です。
法律が変わり、今はちょっと複雑になっていますので、
税理士などにご相談ください。

 

この設立1年目・2年目の会計処理をするときに、

「消費税は免除なんだから、
課税とか非課税とか分けなくてもいいよね」

と、

言葉を選ばずに言えば、
消費税の処理を適当にやろうとする人がいます。

 

確かに、
消費税の納税義務はないので、
消費税の処理を適当にやっても問題ありません。

 

しかしながら、

私は、

お客さまには、

”最初から適切に処理する”

ことをオススメしています。

 

というか、

”必ず”やってもらっています。

 

理由は2つです。

 

ひとつ目は、
3期目から納税義務者となった場合(ならない場合もあり得ます)、

いきなり、
消費税の処理を適切にやるのは難しいからです。

 

今まで適当にやっていたものを、
納税義務者になったからといって、適切にできるかといえば、
そうではありません。

 

何事も、やはり”慣れ”が必要です。

 

納税義務がない設立1年目・2年目を
適切にやる訓練期間とするのです。

 

そもそも納税義務がないのですから、
たとえ間違っても、問題ありませんよね。

 

間違っても問題ないという大切な期間を、
適当に流してしまうのはもったいないです。

 

この訓練期間を有効につかうことで、
納税義務者になったときにも、困らないし、慌てずに済みます。

 

二つ目は、
納税義務がないときでも、消費税の処理を適切にやることで、
納税予測が立てられるということです。

 

消費税は、赤字・黒字が関係ありません。

 

法人税とか、所得税という税金は、
利益、つまり、儲けに対して課税される税金です。

 

黒字であれば、税金がかかり、

赤字であれば、かからない。

 

しかし、

消費税は、利益に対して課税されるものではないため、
赤字であっても、納税が発生することがあります。

 

赤字でもかかる税金、

ということは、

消費税は、滞納しやすい税金なんですね。

 

赤字ということは、基本的にお金はない。

        

お金はないが、消費税は払わないといけない。

        

結果的に資金繰りは苦しくなる。

        

赤字の改善策が打てなくなる。

        

結果的にまた赤字になる。

 

この繰り返しになる可能性が高いのです。

 

だから、

”どれぐらいの納税額になるのか?”

この予測をしておくことが大切なんですね。

 

納税義務がなかった設立1年目・2年目についても、
消費税の処理を適切にやっておくことで、

 

「もし、設立1年目・2年目に納税義務があったとしたら、
いくらぐらいの納税だったのか?」

 

これが分かるということです。

これは貴重なデータですよね。

 

過去の納税額が分かることで、

「あぁ、だいたいこれぐらいは準備しておかないとな」

という目安が分かるわけです。

 

でも、

消費税を適当に処理していると、
この貴重なデータは手に入りません。

 

ということで、

大切なことは、

”将来的に見えていることは、最初からやっておく”

ということです。

 

これは、消費税に限らず、何にでも当てはまることです。

 

たとえば、
オフィスのレイアウト然りです。

 

近い将来、
増員を予定しているのであれば、
その増員したときのことを考えて、レイアウトしておくということです。

 

実際に増員してから、
あれをこっちに、これをこっちにと移動するのではなく、
最初から考えておく。

 

言い方を変えれば、
二度手間、三度手間を防ぐということですよね。

 

この”最初からやっておく”

これを実際にやるのは意外い難しいです。

 

理由としては、
先のことを考えていない、

それに、

考えるのがめんどくさいからです。

 

ちなみに、

私が、”最初からやっておく”ことを考えるようになったのは、
車を買ったのがきっかけです。

 

当時、カーナビが出始めていた頃で、
精度もまだまだのときでした。

 

「海を走ってるよ~」

なんて話を聞いていた頃だったので、
私は、カーナビを付けなかったんですね。

 

でも、

カーナビの必要性を感じて、
結局付けることにしたのです。

 

いわゆる”後付け”ですよね。

 

この”後付け”が思いのほか、
大変だったんですよね…。

お金も余計にかかったし…。

 

そんな理由から(!?)、

私は、

”最初からやっておく”

ことを学んだんですね。

 

”先を見て、考えて、今から出来ることをやっておく”

これが結果的に一番生産性があるのではないか?

そんなことを、カーナビの失敗から学んだのでした…(笑)

 

 

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