ボスは誰だ?

「私たちの活動のすべてが、消費者の生活を改善するためにある。
私たちのボスは、消費者だ」

 

これは、P&Gジャパン社長、スタニスラブ・べセラ氏の言葉です。

 

 

会社というのものは、

”お客さまの要求を満たすために”存在しています。

 

お客さまの要求を満たす商品・サービスでなければ、
お客さまは買ってくれません。

 

「これは最高傑作だ! 絶対売れる!」

社長が、自信満々でそう言ったところで、
要求を満たすものでなければ売れません。

 

 

つまり、

ボスは社長ではなく、
”お客様”ということになるのです。

 

 

しかし…、

 

この、誰もが理解している当たり前のことを、
なぜか忘れてしまうのが ”会社” という組織なんですね。

 

 

たとえば、目標管理のやり方。

 

商品Aと商品Bがあったとして、
それぞれの、月間販売量の目標が、次のとおりだったとします。

 

商品A:1,000個

商品B:  800個

 

1ヶ月が経ち、実売数を集計してみると…、

 

商品A:1,800個

商品B:  200個

の販売実績でした。

 

 

このとき、多くの社長はこう考えてしまいます。

「商品Aは、目標をクリアしたな! よしよし!
問題は商品Bだ。全然目標に届いていないから、テコ入れしよう。」

 

 

この考えを見て、

「え~、何が間違ってるの? 正しいよね…」

 

もしかしたら、そう思った方もいるのではないでしょうか?

 

 

確かに、対策としては間違ってないような気がしますよね。

 

でも、これは ”目標管理”という点では正しいのですが、

”経営的”には間違っているのです。

 

 

経営的にはこう考えます。

 

「商品Aは、大幅に目標を上回っているな。
これはお客さまに求められている商品ということだから、
もっともっと生産・販売しよう。

 

それに対して、商品Bは、大幅に目標を下回っているな。
これはお客さまに求められていない商品かもしれない。

 

求められていないものをテコ入れしても仕方がないから、
まずは、営業が、方針通り動いているかを確認してみよう。
方針通り販売しても、この数字なら、しばらく様子見だな…」

 

 

まとめると、

商品Aは、”目標を達成したからOK!”ではなく、

もっともっと売る努力をする。

 

商品Bは、お客さまに求められていない商品かもしれないので、
テコ入れなどしない。この労力を、商品Aに集中する。

 

ということになるのです。

 

 

ボスは”お客さま”

お客さまが求めているもので、判断をしなければなりません。

 

でも…、

 

”目標管理病”にかかっている多くの会社では、
”商品Bが目標に届いてない”ことに注目してしまうのです。

 

 

まぁ、

上記の例は、わかりやすいと思うのですが、
気をつけていないと、

社長がボスになったり、上司がボスになったり、
声が大きい人がボスになったり…、(←結構多い…)

お客さまの方向を向かないで、
判断してしまっているときがあります。

 

 

そうなると、
最初の話に戻りますが、”売れなくなります”

 

会社というのものは、

”お客さまの要求を満たすために”存在しています。

お客さまの要求を満たす商品・サービスでなければ、
お客さまは買ってくれません。

 

 

これが、

絶対に忘れてはいけない、経営の基本なんですね。

 

 

 

 

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