生え抜きと外様。

「アサヒはなぜダメなのか? 教えてください。」

 

1980年代前半、
市場シェアを10%切る寸前まで落とし、
経営危機に陥っていたアサヒビール。

 

そんなアサヒビールを救うべく、
住友銀行(当時)から
アサヒビールに転身し、社長となった樋口廣太郎氏。

 

冒頭のセリフは、

その樋口氏が、
ライバル会社へ挨拶回りに行ったときの言葉です。

 

1980年代前半は、ラガービール全盛期。
キリンビールが、市場シェア60%を握っていました。

 

そのキリンビールでは、
樋口氏の問いに、

「品質第一、品質の根本は原材料。原材料に金を惜しまないこと。」

 

 

もうひとつのライバルであるサッポロビールでは、

「御社には古びビールが多いようだ。
ビールで大事なのは、常に新しいこと。フレッシュ・ローテーションです。」

 

こう答えました。

 

 

このアドバイスを素直に受け入れ、実践した、
樋口氏率いるアサヒビールは、
このあと、スーパードライの大ヒットで、奇跡の大逆転を起こしたのです。

 

この大逆転のきっかけをつくったのは、

「アサヒはなぜダメなのか? 教えてください。」

この質問を出来たことが、
大きく影響しているのは間違いないと思います。

 

 

でも、
この質問…、

 

なかなか出来ないですよね。

 

”ライバルに教えを乞う”なんて、

どうしても、プライドが邪魔してしまいます。

 

 

では、なぜ樋口氏は出来たのか?

 

これは、まったくの想像でしかありませんが、

いい意味で、

”外様”

だったからだと思うのです。

 

もしも、
アサヒビール一筋、生え抜きの社長だったら、
この質問が出来たのか?

 

おそらく、簡単ではないですよね。

 

つまり、

”生え抜き”だけでなく、

”外様”の力をうまく活用する、

ということです。

 

今の企業経営に当てはめれば、
生え抜きの社員・役員だけでなく、
社外取締役など、”社外の目”も活用するということです。

 

生え抜きの内輪だけで考えた結論と、

社外の意見も取り入れて考えた結論、

 

どちらの精度が高いかは、言うまでもありませんよね。

 

生え抜きには、生え抜きの良さが、

外様には、外様の良さがあります。

 

多くの企業で見られる、
変な派閥争いになってしまうのはもったいないです。

 

中小企業では、
まだまだ普及していない社外取締役。

外様を入れて、
組織に新しい風を入れてみたら、
新しいことが始まるかもしれませんよ!

 

 

 

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