ヒーロー・ヒロインは意識的につくる。

「野球に例えるなら、
10回中9回三振でもいいから、
ホームランだけを狙うということです。

9回連続で三振すると周りも本人も嫌になりますが、
そういう雰囲気にさせないことが大切です」

 

これは、

キングファイルや、テプラでお馴染みの
株式会社キングジム・宮本彰社長の言葉です。

 

宮本社長は、

「ファーストペンギンになれ!」

ということも言っています。

 

”ファーストペンギン”というのは、
天敵がいるかもしれない海の中に、
魚を求めて、群れの中から最初に飛びこむペンギンのこと。

 

つまり、

”失敗を恐れずに挑戦する”

ということです。

 

宮本社長自身も、
ラベルプリンター「テプラ」の成功で社長に就任しました。

今でこそ、電子文具は当たり前のようにありますが、
テプラが登場した1980年代は、
まだまだ未知のもの。

当時の役員の猛反対にあいながらもチャレンジしたのです。

 

未知のもの…ということは、
商品ライフサイクルでいうところの、”導入期”

まずは、商品を認知させるところから始めなければなりません。

 

マーケティングの大原則は、

”知らないものは買えない”

 

「テプラ」がいくら素晴らしくても、
「テプラ」がどういうものかを知らなければ、
誰も買ってくれません。

 

世の中にないものをつくるということは、
言い方を変えれば、

”新たな市場をつくる”

ということ。

 

既にあるものを売るのとは
掛かるコストも、リスクも大きいわけですよね。

それでも当たればデカイ!!!
しばらくは独占状態で利益を得ることができます。

 

でも…、

市場をつくるほどの新しい商品は
簡単にはできません。

 

宮本社長も、

「失敗ばかりです。
市場をつくるような商品は、10個に1個当たればいい」

と言っています。

 

また、

「そのくらいのつもりでやらないと、大胆な発想はできません」

とも言っているんですね。

 

ということで、

キングジムでは、
チャレンジできる環境づくりを積極的に行っています。

 

そのひとつが、

”ファーストペンギンをほめまくる仕組み”

です。

 

年に1回、社長賞を選んで表彰していますが、

今まで周りから、

”ダメ社員”

と思われていた人が受賞することもあるそうです。

 

冒頭の言葉にあるように、
9回連続で失敗している人がいたら…、

それは…、

周りからは、”ダメ社員”と思われても仕方ないですよね。

 

でも、

10回目に成功すれば、
一発逆転ホームランになるわけです。

 

こうすることで、

「失敗してもいいんだ、チャレンジしていいんだ!」

「あの人ができるなら、私にもできるかもしれない…」

そういった空気を生み出しているんですね。

 

つまり、

”ヒーロー・ヒロインは意識的につくる”

会社側が、
ある程度お膳立てをしなければ、
ヒーロー・ヒロインなんて、そう簡単に出てくるものではありません。

 

ということで、

チャレンジできる環境づくりを積極的に行っているキングジムですが、
失敗したときには、徹底的に原因を追究し、その原因を共有することで、
失敗を失敗のまま終わらせない仕組みも当然ながらあります。

 

あと…、

チャレンジには、お金の裏付けも必要です。

 

キングジムでは、
1アイテムに数千万円から数億円の開発費を掛けているそうですが、
お金の裏付けがあってこそのチャレンジです。

 

お金もないのに、

「ファーストペンギンになれ!」

と言ったら…、

 

それは大変なことになります。

 

夢と現実のバランスを取る人が
会社には必要なことも忘れてはいけません。

 

それでも…、

気持ちだけは、

いつでも、”ファーストペンギン”でいたいものです!

 

 

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