プロ経営者の視点。

「過去60年で出来ていなかったところ、悪かったところはやめる。
よかったところは続ける」

 

これは、プロ経営者である松本晃さんが、
カルビーを立て直すときに語った言葉です。

 

この言葉は、
経営をするにあたっては、とても重要な言葉だと思います。

 

経営者の仕事のひとつは、

”企業の方向付け”

 

これは、何をやるかだけでなく、

”何をやらないか”

を決めることでもあります。 

 

やることは決めても、
やらないことを決める人は、
意外と少ないんですよね。

 

人間というのは、
放っておくと、
どうしてもバランスを取ろうとしてしまいます。

 

たとえば、”勉強”

点数が良い科目に焦点を当てるのではなく、
点数が悪い科目を何とかしようと
その科目の勉強に時間を費やします。

 

まぁ、

勉強は仕方ないところもありますが、
経営でこれをやってしまうと、
なかなか業績が伸びない…、

 

というか、

かえって、悪くなることもあるんですね。

 

特に中小企業の場合は、
ヒト・モノ・カネの経営資源が
潤沢にあるケースはまれです。

 

その潤沢ではない経営資源は、

”良いところを伸ばす”

ために使うべきです。

 

悪いところを伸ばして、
全体的なバランスを取ろうとしてはいけません。

 

このことは、
みなさん、頭では分かっていると思います。

 

しかし…、

 

実際の現場を目の前にすると、
なかなか正しい判断ができません。

 

たとえば、”店舗”

業績のいいA店と、
業績の悪いB店があったときに、

 

「業績の悪いB店を何とかしよう、何とかしなければ…」

そう思ってしまう人が多いと思うのです。

 

もちろん、
B店について何の手も打たないのは違うと思いますが、
もし、仮に、A店の業績がさらに伸びる見込みがあるのであれば…、

 

限りある経営資源を、
A店に集中させる選択をした方がいいのです。

 

でも、

実際の現場となると、
なかなかこの判断は難しいんですよね。

 

そこには、やはり、

”思い入れ”

があるから。

 

クールに客観的な判断は難しいのです。

 

そんなときは、
フラットにその現場を見ることができる第三者に
客観的な意見を聞いてみましょう。

 

税理士でも、コンサルタントでも、弁護士でも、
客観的な目で見られる第三者に意見を聞いてみることで、
新しい気づきが得られる場合もあります。

 

ということで、

経営については、バランスを取らなくてもいい。

良いところを伸ばし、
悪いところは後回しでいいんです。

限りある経営資源を、良いところに集中するのです。

 

そのためには、

”やらないことを決める”

あるいは、

”やりたくないことを決める”

 

たとえば、
ヤマト運輸の生みの親である小倉昌男さんは、
大口取引先であった大手百貨店との契約を打ち切りました。

 

大きな売上を失いましたが、

それでも、
過度な値下げ要求、理不尽な要求に応えることを
やめたかった。

 

やりたくないことをやめたんですね。

 

でも、

そうすることで、その空いた穴を埋めようと、
新たな、”宅急便”という新商品が生まれたのです。

 

”やりたいことだけでなく、やりたくないことを決める”

やめることで、新しい道が出てくるのです。

 

 

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