廃業検討の分岐点。

先日、
私の友人がNHKスペシャル

「大廃業時代」に

出演したことを書きました。

 

企業の”おくりびと”として、
廃業支援をしているコンサルタントとしての出演でしたが、
いま、廃業支援はひとつのビジネスになりつつあるようです。

 

たとえば、

新生銀行では、
資産超過のうちに事業整理を促す
「廃業支援型バイアウト」サービスを展開しています。 

 

”営業赤字ではあるが、資産超過”

そんな会社の全株式を取得し、
興味を持つ相手を見つけて事業や不動産を売却し、
運用益を出しながら計画的に事業再生や清算を進めるとのこと。

 

廃業支援といっても、
ビジネスはビジネスですから、
儲からなければなりません。

 

つまり、

廃業するのもタイミング。

資産超過の状態でなければ、
支援のしようがないということですね。

 

厳しい言い方ですが、
お金がなければ、
廃業支援の依頼すら出来ないのです。

 

これは、
分かってはいても、
なかなか難しいんですよね。

 

始めるのも難しいですが、
止めるのはもっと難しい。

 

事業に思い入れもあるし、
従業員がいれば、その生活もある、

そして、

やっかいなのが、
「まだ何とかなるかも…」という希望的観測…、

 

どうしても、
タイミングは遅くなりがちです。

 

その結果、
支援のタイミングを逃してしまい、

”負債だけが残る倒産”

という最悪の状態になることもあるわけです。

 

そうならないためにも、

早めのタイミングを、
私の友人も進めています。

 

では、
どのタイミングがいいのか?

 

まぁ…、

これが分かれば苦労しないのですが、
ひとつのタイミングは、

”資金繰りで頭がいっぱい”

になったときです。

 

企業は赤字で倒産するのではなく、
負債が払えなくなったとき、

簡単に言えば、
お金がなくなったときに倒産するのです。

 

だから、
資金繰りに必死になるわけですが、

本業よりも、
資金繰りで忙しくなった時点で、
廃業を検討すべきです。

 

”資金繰りで頭がいっぱい”、

”資金繰りで忙しい”、

そんな状態であれば、
間違いなく、いい仕事はできませんよね。

 

そうなると、
さらに事業が悪化することが予想され、

気づいたときには、
”資産超過”ではなく、”債務超過”

 

手遅れ…、

なんてことも十分にあり得ます。

 

そもそも論を言えば、
そもそもの資金繰りの定義を間違っている会社が
意外に多いような気がしています。

 

資金繰りの定義は、

”資金繰りで悩まないようにする”

ことであり、

”何とかお金を回せる状態にすること”

ではないのです。

 

お金があるうちに考えるのが資金繰りであり、
お金がなくなってから考えるものではないんですね。

 

つまり、

すべてにおいて、
早めの対応が大切ということです。

 

見たくない現実を見て、
早めの検討・決断をすること。

 

タイミングを逃すと…、

悪化するのが世の常なのです。

 

 

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