”金太郎飴型”の限界。

「金太郎飴のような講師はつくらない」

 

以前勤めていた専門学校で、
最初に言われた言葉です。

 

どこを切っても同じような模様が出てくる
金太郎飴ではなく、
そこにしかない模様を出す。

 

一言で言ってしまえば、

”個性”

 

「個性を出すために、教え方のマニュアルはない」

そう言われたのを、
今でもよく覚えています。

 

だから、
講師を始めたときは大変でしたよ。

 

マニュアルがないわけですから、

時間配分や板書、
しゃべり方まで、

すべてオリジナルでやらなければならない。

 

しかも、

月曜日に入社して、
その週の日曜日にデビュー。

 

日曜日ということは、
社会人クラス。

当時19歳だった私にとっては、
おそらく全員年上。

さらに、
日曜日ということで、
先輩は誰一人出社していない。

何が起きても
自分で対応しなければならない…、

 

今にして思えば、
なかなかの環境だったなぁ…、

そんな気もしますが(汗)

でも、

そのおかげで、

”自分で考える”  

というのは、
かなり身についた気がします。

 

確かに、
マニュアルがあれば、
成長スピードは速いかもしれませんが、

今度は逆に、

”マニュアルに頼ってしまう”

 

マニュアルにないことまで考えが及ばない。

つまり、

成長は早いけれど、

その成長は、

”ある一定ラインで止まる”

その可能性があることも
忘れてはいけないのです。

 

ということで、

マニュアルがすべてのチェーン店ユニクロが、

最近は、

”個店経営”

に力を入れているんですよね。

 

どこに行っても同じ。
ある程度のレベルが保証されるチェーン店の良さを活かしつつ、
その地域に根差した個性を出すようにしているのです。

 

たとえば、

「ユニクロ京都河原町店」では、

”京都ゆにくろ”

を愛称に使用し、
京都伝統の藍染に着目。

 

店舗カラーを藍色にするなど、
地域の特色を生かした個性を出しているのです。

 

柳井正会長兼社長は、

「地域と連携しないと持続的な成長はできない」

と言っています。

 

つまり、

これからは、

”全国展開のチェーン店”

ではなく、

”地域に根差したお店”

に変わっていかなければ生き残れない。

 

”個店経営”は、

そんな危機感の表れでもあるわけです。

 

だから、

店舗に個性を出すだけでなく
地元のお祭りや催し物などにも積極的に参加し、
地域住民と触れ合う。

災害時などは、
衣類を提供したり、
店舗・駐車場を避難所として提供する。

など、

地域社会に溶け込む活動も
行っているんですよね。

 

ということで、

”マニュアルは不要!”

とは言いませんが、

”マニュアルに頼り過ぎない”

これは忘れてはいけないことだと思うのです。

 

”自分で考えて、動ける”

しかも、

”その企業らしく”

 

いくら自分で考えて、動いたとしても、
まったく方向性が違うようでは困ります。

 

そのためにも、
企業としての考え方。

 

たとえば、

経営理念だったり、

ビジョンだったり、

あるいは、

ミッションや、クレド(行動指針)などで、

企業の考え方を、

”文字言語化”

しておくことが大切なんですよね。 

 

 

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