社員は社長になるのか?

”一人ひとりが経営者”

そんなキャッチコピーを見たことがあります。

 

社員にも、
経営者の意識を持って働いてほしい。

 

そんな

”経営者の願望”を表しているのですが、

これは、

”妄想”と言わざるを得ません。

 

経営者としては、

経営者の意識を持って、

経営者のように働いしてほしいと思うのは

至極当然のことですが、

 

社員からしたら、

「そんなの、知ったこっちゃない」

誤解を恐れずに言えば、

同じ給料だったら、
できるだけ楽したいと思うのが、
社員なんですよね。

 

このことについては、
ワイキューブの元社長・安田佳生さんの話が、
とても勉強になります。

 

ワイキューブというのは、
ご存知の方も多いと思うのですが、
中小企業の新卒採用コンサルティングで
一世を風靡した会社です。

 

しかし、

残念ながら、
ワイキューブは
約40億円の負債を抱え、倒産してしまいました。

 

その倒産原因のひとつが、

”一人ひとりが経営者”

なんですよね。

 

安田さんは、
経営者のように働いてもらうためには、
経営者のような待遇にすればいいと考えたんですね。

 

そこで社員の待遇を、

給料は、平均450万円 → 平均800万円に。

出張は、全員グリーン車、

出張は、全員リッツカールトン、

オフィスそのものを社長室のようなつくりに、

3時のおやつタイムを設け、そのためにパティシエを雇う、

社内BARの設置、

 

などなど、

高待遇にしたのですが、

結果は…、

 

 

 

経営者にはならなかった…。

単純にコストが増えただけだったんですね。

 

やはり、
社員は社員なんです。

 

これは

社員が悪いわけではなく、
誰が社員になってもそうなります。

 

正社員というのは、

仕事をしても、
仕事をしなくても、
月給が保証されています。

 

仮に倒産しても、
会社の負債に対して、
何ら責任も負いません。

 

そうなったら…、

 

先にも書いたように
楽したいと思うのが、
人間なんです。

私も例外ではありません。

 

ということで、

”一人ひとりが経営者”

これは、

経営者の”妄想”です。
社員は社長にはならないのです。

 

経営者は
このことを理解して
経営をしていかなければならないんですよね。

 

つまり、

適度な緊張感は必要。

必要以上の高待遇は堕落するだけ。

働く喜び、働きがいを与える。

これが大切ということです。

 

社員と社長はまったく別物。

これは、
どちらがいい、悪いではありません。

 

それにしても…、

 

当時のワイキューブの社内って
どんな感じだったんですかね…。

社内の雰囲気・空気感、
ちょっと気になります。

 

 

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