大戸屋の悲劇…。

”社長で決まる”

テレビ東京「ガイアの夜明け」

2019年12月10日の放送では、
残業時間削減をテーマに
定食屋である「大戸屋」さんが取り上げられました。

 

通常は、
「ガイアの夜明け」に取り上げられれば、
株価は上がるものですが、

大戸屋さんの場合は、

 

 

 

株価下落…。

 

その理由は、

”会社内がバラバラ”

番組を観た人たちが、
そんな印象を受けたからだと思います。

 

今回のテーマである残業時間削減についても、
各店長で意見がバラバラでした。

 

A店長は、残業時間削減に反対。
店長自身が働きまくる。

 

B店長は、残業時間削減に賛成。
人手が足りないときは、臨時バイトで補う。

 

C店長は、残業時間削減に反対。
店長自身が、残業代込みの生活設計で
残業代がなくなると生活できない。

それもあってか、

店長自身が残業してまで仕事をやってしまうので
スタッフが育たない。

 

誤解してほしくないのは、
各店長が意見を持っているのはいいのです。
何の問題もありません。

 

問題なのは、
その意見の相違をすり合わせていない、
ということなのです。

 

今回の残業時間削減であれば、
経営陣と各店長が集まり、
まずは話し合う。

 

そこで、

どうやって削減するのか?

削減するために必要なものは何か?

足りないものはどうするのか?

削減するための障害は何か?

その障害を取り除くためにはどうすればいいのか?

などについて、
忌憚のない意見をぶつけ合い方向性を決める。

 

この場が必要なんですが、
大戸屋さんは、おそらく出来ていなかった。

 

なぜかというと、
残業代を気にしていたC店長に、

「頑張ったら給料が減ったという
そういう仕組みには絶対ならない」

そんな話を、
”あとから”社長がしていたからです。

 

最初に話し合いがあれば、
あとからフォローする必要なんて
ないですよね。

 

つまり、

決まるまでは、
各自の意見があっていいのです。

 

でも、

話し合って決まったら、
ぐじぐじ言わない。

四の五の言わずにやることが
大切なんですね。

 

そして、

番組を観ていて感じたのは、

最大の問題は、
やはり社長である、
ということです。

 

もちろん、
番組では、一部分を切り取っています。

すべてではないことは
百も承知ですが、
番組から受ける印象は、

”具体策を引き出すようなことをしていない”

ということです。

 

「(ため息をついて)困ったもんだね」

そんな感じで、
文句しか言っていない感じなのです。

 

これだと…、

「ついて行こう!」

なかなかそうは思えない…。

 

あくまで、

番組からの印象ですが…。

 

 

社長は、
いつも言っているように

”指揮官先頭”

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、
ほめてやらねば人は動かじ」

山本五十六連合艦隊司令長官のように
自ら手本を示すことが重要なんですよね。

 

ということで、

残業時間の削減は
社会のテーマです。

 

今年2019年4月からは大企業が、

来年2020年4月からは中小企業にも

月45時間以内の法律が適用されます。

 

そのときに、

「削減しろよ!」

そんな命令を出すだけではダメなんですね。

 

まずは話し合いの場を設け、
会社の方向性を決める。

そして、

決めたことをやる。

 

社長は、決めたことを

”やらせる”

これが大切なんです。

 

そのためには、
社長が肝心。

文句だけ言っているようでは…、
改革はなかなか進まないのです。

 

 

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