報われるということ。

”5割の企業が還元せず”

 

大企業の残業時間上限規制が開始されて
早9ヶ月。

 

各企業、
試行錯誤を繰り返しながら残業時間削減に努め、
生産性を上げています。

 

一部…、

”隠れ”サービス残業で、
大変な業種もあると
耳に入ってきてますけどね…。

 

昔からサービス残業はありましたが、

いまは、

やるなら、

”隠れなければならない…”

 

法律化されるということは、

良くも悪くも…、

いろいろなところに影響が出るものです。

 

その影響のひとつは、

”お金”

 

企業としては、
残業時間を削減し、生産性が上がれば、
お金が増える。

 

一方の従業員は、
残業時間が削減されれば、
当然ながら残業代は減るので、
お金は減るわけです。

 

つまり、

お金という面だけで考えると、

企業と従業員は、

”利益相反”

 

ただ単純に残業時間を削減しただけでは…、

うまくいかないのは
目に見えていますよね。

 

だから、

企業は、
残業時間を削減し、生産性が上がった分を、
何らかの形で従業員に還元しなければならないのですが…、

 

日経新聞の調べによると、

冒頭の、

”5割の企業が還元せず”

ということなんです。

 

これだと…、

”働きがい”はなくなりますよね。

 

来年2020年4月からは、

中小企業にも
残業時間上限規制が適用されます。

 

一般的に考えると、

大企業に比べて、
中小企業の方が、
給料のベースは低いです。

 

残業代をあてにして働いしている人の割合も
大企業よりは高いと思われます。

 

そう考えると、

この、

”還元の有無”

は、とても重要な問題ですよね。

 

ただでさえ、人手不足の世の中、

還元次第では、
人材が離れていく可能性は十分に考えられるわけです。

 

ということで、

来年4月から
残業時間の上限が規制される中小企業の
まずやるべきことは、
生産性の定義をしっかり決めることです。

 

先程の
還元していない5割の企業では、
生産性の定義が曖昧なために、

”いくら還元すればいいのか分からない”

ということがあるのかもしれません。

 

生産性が上がったことを何で判断するのか?

・時間

・生産数

・1人当たりの付加価値

など、

基準はいろいろあるので、
自身の業種に合わせて考えてみましょう。

 

大切なことは、

”報われる”

ということです。

 

みんなで頑張って、生産性を上げたけど、

給料は減った…。

 

これだと、
やっぱり士気は下がりますよね。

報われることは大切なんです。

 

そのためには、

”報われたことが分かるようにすること”

基準を明確にして、
その基準を達成したから
還元された。

これが分かるようにすることです。

 

ただ単純に
お金をあげればいいというものではないんですよね。

 

これは、
ピラミッドの考え方です。

 

その昔は、
奴隷がやらされていた、
なんていわれていましたが、

研究が進んだ今、
ピラミッドは公共事業だったといわれています。

 

農作業が出来ない時季に、
ただ単純にお金をあげたら、
人間は堕落してしまう。

 

そこで、

石を運ばせて、積ませて…、
その対価としてお金を払った。

 

何の根拠も示さずに、
お金だけ与えてもダメなんですよね。

って、

最後はちょっと無理やりでしたが(汗)

 

生産性の定義をしっかりと決めて、
それが上がったら還元することを
従業員に宣言する。

 

ただ単純に

「残業時間を削減しろ!」

では、
人間は動かないのです。

 

 

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