思い入れと、思い込み。

”選択と集中”

 

経営資源、

いわゆる、

 

ヒト、

モノ、

カネ、

 

これらに限りがある以上、
選択と集中は必須ですよね。

 

いくら大企業といえども、
これに例外はありません。

 

たとえば、

川崎重工業。

 

2021年3月期は、
コロナショックもあり、

過去最悪となる
300億円の営業赤字を見込んでいるとのこと。

 

まぁ…、

このコロナ禍ですからね。

それを理由にしてはいけませんが、
業績悪化は仕方ありません。

 

しかしながら…、

 

同業の

三菱重工業、
IHI(石川島播磨重工業)は、

 

それぞれ、

 

127億円、
60億円の
黒字を見込んでいるのです。

 

この差は何なのか?

 

理由はひとつではありませんが、
要因として大きいのは、

”リストラの遅れ”

 

三菱重工業とIHIは、
不採算部門からの撤退を進めたのに対して、
川崎重工業は遅れた。

 

そのことを示す
ひとつの指標として、

”有形固定資産回転率”

があります。

 

これは、

売上高 ÷ 有形固定資産

で計算するもので、

 

土地や建物などの有形固定資産を
どれぐらい有効に活用しているのか?

を表しています。

 

この数字が大きければ大きいほど、
有形固定資産を効率よく使っている、

 

簡単に言えば、

”使い倒している”

ということです。

 

川崎重工業の場合は、
リーマンショック前の
2008年3月期が、

”5.8回”

 

それに対して、

2020年3月期が…、

 

”3.4回”

確実に効率が悪くなってるんですよね。

 

それなのに…、

リストラが遅れた…。

 

川崎重工業では、

リストラするよりも、

”事業間の相乗効果にこだわった”

ともいわれています。

 

これは…、

分からなくもないですよね。

 

人間というのは、
時間やお金を掛けたものは、

”なかなか手放せない…”

ものなんです。

 

「あれだけ時間とお金を掛けたのに…、
ここで諦めるのはもったいない…。
あともう少し頑張れば…、なんとかなるかも…」

 

そんな心理が
どうしてもあるんですよね。

 

だから、

リストラを決断できない…。

 

しかし、

これは要注意です。

 

大企業なら何とかなることも、

中小企業の場合は、
この判断の遅れが
致命的になる可能性が高いのです。

 

では、どうすればいいのか?

 

そのひとつは、

”客観的に判断すること”

 

具体的には、

”数字で判断すること”

そして、

”信頼できる第三者に相談すること”

 

この2つは
本当に重要なんですよね。

 

”思い入れ”があるものは、

”思い込み”が強くなるものです。

 

自分だけで解決しようと思うと…、

間違える確率も高まる…かもしれません。

 

ということで、

このコロナ禍は
しばらくは続きそうです。

 

リストラの必要性が出てくるかもしれませんが、
客観的な判断をしましょう。

 

”決断の遅れが、致命的になる”

これを忘れてはいけません。

 

 

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