売らない店舗の意味。

23区や、組曲、
自由区などのブランドを手掛ける
アパレルメーカー

「オンワードホールディングス」 

 

アパレルは、
コロナ禍で影響を受けた業界のひとつですが、

 

2020年3月期は、
151億円の赤字。

 

2019年3月期が
244億円の赤字だったことを考えると、
改善されてはいますが、

 

これは、
言うまでもなく、

3月時点の数字…。

 

コロナの影響は
それほど受けていない数字です。

 

ということで、

 

もともと厳しかったアパレル業界ですが、
このコロナ禍で
さらに厳しくなることが予想されています。

 

業績を厳しくさせているひとつの要因…、

 

それが…、

”在庫”

 

2019年度のデータでは、
衣料品市場に供給された
アイテム数が、

”約28億点”

 

これに対して、
売れ残ったのが…、

 

 

”約半数…”

14億点も売れ残っているのです。

 

売れ残りは、
セールなどで処分しますが、

ブランドを維持するためには、

”たたき売りはできない”

 

極端な値引きは出来ませんからね…。

とても完売は期待できません。

 

オンワードホールディングスの、
在庫回転日数は、

”約63日”

 

在庫回転日数とは、
在庫が一回転する、

つまり、

売れるまでの日数のことですが、

 

オンワードホールディングスでは、

この5年間で、
7日悪化しているそうです。 

 

在庫回転日数が伸びれば、

その分、

”現金化が遅れる”

ということ。

 

つまり、

”在庫はキャッシュ”

この意識を持つことが
とても重要なんですよね。

 

言い方を変えれば、

”在庫はキャッシュの寝床”

いつまでも寝かせておいてはダメなのです。

 

そこで登場するのが、
オンワードホールディングスの新型店。

 

新型店では、

なんと、

”売らない!”

 

原則、試着のみとし、

注文は、
店頭、または、自宅からの
ネット注文にするとのこと。

 

つまり、

”在庫を持たない”

 

在庫を物量倉庫に集中させることで、
店舗用の在庫を減らすことができるわけです。

 

なかなかチャレンジングな新型店ですが、

在庫が減ることで
商品管理費用や配送コストも減りますからね。

かなりのコスト削減が期待できます。

 

ということで、

”在庫はキャッシュ”

この意識を持つことは
本当に重要です。

 

特に、

会計を勉強した人にとっては、
重要なことです。

 

というのは、

会計上は、

”在庫は資産”

になるからです。

 

資産…といわれると…、

”多い方がいい”

そんな錯覚をしてしまいますよね。

 

もちろん、

売上が伸びている中での在庫、

いわゆる、

”いい在庫”

であれば問題ありません。

 

でも、

いまのアパレルの在庫は、
需要が減っている中での在庫…、

つまり、

”悪い在庫”

なんですよね…。

 

悪い在庫を減らすための
オンワードホールディングスの新型店、

業績に注目しましょう。

 

ところで、

あなたの会社の在庫は、

いい在庫ですか?

それとも、

悪い在庫ですか?

 

 

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