
「私は、今年82歳になりました。
私が突然死んだら、ファンケルはどうなるんだろうと。
私がしっかり判断できるうちに、
最良と思える道筋をつけることが、
私の真の責任だと強く思うようになりました」
キリンホールディングスが、
健康食品や化粧品を手掛けるファンケルに出資し、
筆頭株主になることが発表されました。
冒頭の言葉は、
ファンケルの創業者・池森賢二会長の言葉ですが、
まさにこれが経営者の最後の責任なんですよね。
経営者は、
経営者になったときから、
会社の将来を考えなければなりません。
”会社を将来どうしたいのか?”
自分の代で終わりにするのか、
それとも、
後継者に託していくのか?
仮に、
自分の代で終わりにするのであれば、
そのときまでに、
それなりのキャッシュを貯めておかなければなりません。
会社を畳むときのコストはもちろん、
従業員の退職金など、
生活保障のためのコストが必要になるからです。
ある日突然、
「や~めた! あとは知らない」
ではダメですよね。
”立つ鳥跡を濁さず”で、
これまで支えてくれた従業員たちに報いることが、
やはり、美しい終わり方です。
自分の代で畳まずに、
後継者に託す場合であれば、
当然ながら、
誰に託すのか?
相応しい後継者を見つけなければなりません。
もちろん、ただ見つけるだけではダメで、
”育てる”ことも必要です。
ということで、
経営者は、
経営者になったときから、
会社の将来を考えておかなければならないのです。
これは、
30代であろうと、
40代であろうと、
若いうちから考えておくことです。
人間、何があるかは誰にもわかりませんよね。
そう考えると、
ファンケルの池森会長は、
ちょっと遅いような気もしますが…、
いや、違いますね。
82歳まで、
きっといろいろなことを考えていたのだと思います。
自社独自で生き残り続けるのか?
他社との提携で更なる発展を目指すのか?
会社の将来に責任を持つというのは、
簡単ではありません。
決断に時間が掛かるものなんですよね。
ファンケルの2019年3月期の売上高は、
1,224億9,600万円。
これほどの大企業をつくった創業者でも時間が掛かるのですから、
準備するのに早すぎるということはありません。
「まだまだ先のことだから…」
ついついそう思いがちですが、
少しずつにでも考えていきましょう。
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