”朝令朝改”で組織は強くなるのか?

「変えるべきことが見えたら
すぐに変えてもいいんです。
朝令暮改ではなく、朝令朝改でいい」

 

これは、

ポテトチップスでお馴染みの
湖池屋・佐藤章社長の言葉です。

 

朝令暮改というのは、

朝に出した命令を、夕方には改めることで、
方針が定まっていないことを表しています。

 

どちらかといえば…、

 

悪い組織の代名詞的なところがありますよね。

 

しかし、

佐藤社長は、その上を行く、

”朝令朝改”でいい。

 

つまり、

朝に出した命令を、
その朝、すぐにでも改めていい。
そう言っているのです。

 

これだけ聞くと…、

 

コロコロ、コロコロ指示が変わって、
組織を振り回しているだけのように
聞こえてしまうかもしれませんが、
そうではありません。

 

常に、

”変化対応できる組織にする”

ということです。

 

世の中の環境は、刻一刻と変化しています。

しかも、

この変化は、コントロールできません。

 

どんな会社でも、
世の中の大きな流れには逆らえないのです。

 

だったら、

世の中の環境が変われば、
方法を変えることが至極当然のことですよね。

 

でも、

多くの会社では、
世の中の大きな流れに逆らおうとしていることが
少なくないのです。

 

湖池屋では、

各部門の責任者が週1回、必ず集まり、
本音で言い合う会を設けているそうですが、

その名前が…、

 

 

「変化対応会議」

変化することを恐れない、

というか、

 

”変化することが前提”

になっているのです。

 

ここで注意点があります。

 

「そうか! 変化することが大切なんだ。
うちも、明日から、朝令朝改で行こう!」

 

そう思って、

急に始めてしまうと…、

 

組織は混乱するだけです。

 

新しいことを始めるときは、

何事も、

”前置き”

が大切なんですね。

 

趣旨を説明して、
一定のルールを設ける。

そうしないと、
何でもかんでも朝令朝改。

悪びれることなく、指示をコロコロ変える…。

 

そうなってしまったら、
信頼関係が崩れてしまいます。

 

「どうぜまた変わるんだろ…」

なんて思われたら、
いい仕事ができません。

 

ということで、

やり方をマネするときには、
趣旨をきちんと説明することです。

 

ただ単純にやり方だけをマネすると、

痛い目に合って終わり…。

 

そうならないためには、
横着せずに、丁寧に。

 

手順を踏んでやっていくことが大切なんですね。

これに限らず、気をつけたいポイントです。

 

 

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