想いを言葉にすること。

「戦後の復興は、教育をおいてほかにない」

 

そんな古岡秀人さんの信念から誕生した会社が、
学研です。

 

学研といえば、

私のイメージは、

やはり、

「学習」と「科学」

ですね。

 

私も子供の頃、
親に買ってもらっていました。

 

あとは、

中一コースとかも
買ってもらってましたね。

 

そういえば…、

 

その当時は、
町の本屋さんの配達で買っていました。

 

今ではネット書店に
取って代わられてしまいましたが、

このときはまだ…、

”将来安泰”

と思っていた本屋さんが多かったことでしょう。

 

雑誌もバンバン売れている時代、
危機感とは無縁だったかもしれません。

 

「このときに、危機感を持って本屋さんが動いていれば…」

きっと、今の本屋さんとは違っていたでしょう。

 

まぁ、

これは後出しジャンケンで、
今だから言えることですけどね。

 

改めて、
将来を予測する力の大切さ、

精度の高い予測を出来ないまでも、
予測”しようとする”ことの大切さを
考えさせられますね。

 

ということで、

 

ちょっと話が逸れてしまいましたが、
学研=教育のイメージですが

今は、
介護事業に乗り出しています。

 

「え~、学研が介護?」

そう思った方もいると思います。

 

中には、

「雑誌が売れなくなってきたから、介護に手を出したのでは?」

なんて思う人もいるかもしれませんが、
そうではないのです。

 

これは、

学研の企業理念

”すべての人が心ゆたかに”

に従った行動なんですね。

 

ご承知のとおり、
「学習」と「科学」は発行部数が年々落ち、
現在は休刊となっていますが、

それまで支えてきたのは、

”学研のおばちゃん”

と呼ばれる人たちによる
訪問販売だったんですよね。

 

その支えてくれた

”学研のおばちゃん”も

当たり前ですが、年を重ねていきます。

 

販売部数が落ちたときに
打開策はないかと家庭を回るも、
共働きが増えたことにより、親世代には会えない。

でも、
おじいちゃん、おばあちゃん世代には会える。

 

そんなときに、

「次は高齢社会の中で役立つ何かをしないと」

そう思ったのです。

 

社内でも

「なぜ学研が介護をやるのか?」

反対の声も大きかったようですが、
最後のひと押しは、やはり企業理念。

創業者の想いです。

 

”すべての人が心ゆたかに”

介護事業がスタートしたのは、
創業者である古岡秀人さんが亡くなったあとですが、
言葉にした想いは引き継がれていくのですね。

 

さらに言えば、
学研には介護事業をできる

”らしさ”

があったということも大きいと思います。

 

その昔、

ユニクロが野菜ビジネスに手を出して失敗しましたが、

あれは、

”らしさ”

がなかった。

 

「ユニクロが野菜?」

誰もが疑問に思ってしまったわけですが、
学研の介護には、”らしさ”があるような気がします。

 

そんな学研は、

”学研=福祉”

そんなイメージを目指すそうです。

 

ということで、

”想いを言葉にする”

特に、創業者の想いは特別です。

 

あなたが創業者であれば、ぜひ想いを言葉として残しましょう。

後継者であれば、創業者の想いはどんなものであったか?
これを改めて調べてみるといいかもしれません。

 

 

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