時間は、お客さまのために使う。 

2008年のリーマン・ショックで
約3,800億円もの巨額赤字を出し、

その後も、
業績低迷が続いているパナソニック。

 

そこには、
巨大企業ならではの問題、

”変わりたいのに、変われない”

組織が大きくなったことによる
弊害があるのだと思います。

 

その弊害を取り除くための改革を託されたのが、
パナソニック専務・樋口恭行さんです。

樋口さんは、
パナソニックになる前の松下電器産業出身で、
アップルなどの外資系企業を渡り歩き、
日本マイクロソフトの社長にもなった、
いわゆる、プロ経営者のひとりです。

 

その樋口さんがやった改革のひとつが、

”社内仕事の徹底的削減”

 

本拠地を、
大阪から、
お客さまの多い東京へ移転。

 

出張の手配だけでも、
結構な時間が掛かりますからね…。

本拠地を移転することで、

”移動するためだけの”

社内仕事を減らせたわけです。

 

また、

それまでのパナソニックでは、
会議をするのに、

なんと…、

 

 

 

座席表があったそうです。

しかも…、

 

 

 

案内係までいたとのこと。

 

座席表をつくる、

案内係を配置する、

これらは、
当たり前ですが、

売上にも、
利益にも通じない。

 

ましてや、

お客さまの満足度には一切関係がない。

 

樋口さんは、
このような社内仕事を徹底的に削減し、

”時間は、お客さまのために使う”

ある意味、
当たり前のカタチに戻したのです。

 

この社内仕事の削減には

”理念唱和”

も含まれています。

 

理念唱和とは、
パナソニックの前身である松下電器産業の創業者で、
経営の神様でもある松下幸之助さんが考えた

”松下電器の遵奉すべき精神”

を唱和することです。

 

日本はもちろんのこと、
世界中の経営者から尊敬されている
松下幸之助さんですからね。

 

理念唱和を廃止するのは…、

 

 

 

なかなか勇気のいることだったと思います。

このことについて、
樋口さんは、こう語っています。

 

「偉大な創業者がいた会社の陥りやすい罠。

創業者が存命であれば、
今の時代にマッチしたように
どんどん考え方も進化させていくところが多いと思うが、

そこが止まったままになっていて、
その精神を、そのまま盲目的に実行しようとする。

それは、

”今風にお前ら考えろよ”

と創業者も言うと思う」

 

つまり、

松下さんの理念を否定しているのではなく、
松下さんの理念をベースにして、
いまの時代に合わせていくことが重要、

ということですね。

 

時代が変われば、
考え方も必然的に変わっていきます。

 

そのときに、

”変えていいことと”、

”変えてはいけないこと”、

これが必ずあるわけですよね。

 

そのためには、

”何が正しいのか?”

これを見極める目が必要です。

 

言われたことを
ただ盲目的にやっているだけでは、
見極める目を持つことは出来ません。

 

”自分で考えて、行動する”

理念唱和を続けていたら、
松下さんが、あまりにも偉大過ぎるので…、

もしかしたら、
盲目的にならざるを得なかったかもしれません。

 

ということで、

樋口さんの改革が
パナソニックをどう変えるのか?

注目しましょう。

 

ところで…、

 

あなたの会社には、
どんな社内仕事がありますか?

その社内仕事は
誰のためのものですか?

いま一度、考えてみましょう。

 

 

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