あなたの竹やぶは何ですか?

「資格を取ったら、一生安泰」

そんなことをいわれていた時代がありました。

 

ですが…、

 

これは確実にウソ。

税理士の私が言っているのだから、
間違いありません。

 

医師だろうと、

弁護士だろうと、

資格を取ったら、
それだけで一生食べていけるほど、
甘い時代ではなくなりました。

 

これは
今に始まった話ではなく、
私が独立した16年前には
すでに起こっていました。

 

独立した当初、
すでにベテランの域の士業の方々と話すと、

「看板を立てればお客さんが来た。
集客に困ったことはない」

なんて言っていましたが、
それは、”時代が違う”んですよね。

 

どんな資格でも、
いまは飽和状態。

 

看板を立てただけでは、
何の役にも立ちません。

 

ということで、

士業の世界では、
生き残りをかけて、
いま、本当に大変な時代を迎えているんです。

 

それを象徴するように、
大手法律事務所である「TMI総合法律事務所」が、

この12月から、

”総合コンサルティング事務所”

への変身に乗り出しました。

 

従来の、
伝統的な法律業務だけでは
生き残っていけないと判断したわけですね。

 

この、
コンサル化の動きは、
いろいろな士業の業界で起こっています。

 

もちろん、
私の所属する税理士業界にも起こっていて、
私自身もコンサルに軸足を移しています。

 

で…、

このときに注意すべきポイントがあるのですが、
それは何かというと…、

 

 

”竹やぶから出ない”

 

ということなんですね。

いわゆる”竹やぶ理論”です。

 

虎は竹やぶから出て戦わない。

なぜなら、

竹やぶの中では決して負けないことを知っているから。

 

つまり、

”自分の土俵で戦う”

ということです。

 

自分の得意分野ではないもの、

自分の専門ではないもの、

これらで戦ってしまったら、
勝つ確率が低くなるのは至極当然の話ですよね。

 

でも…、

”竹やぶ”から出てしまう人…、

意外と多いんです。

 

どういうことかというと、

仕事が欲しいがために、
専門外のことも引き受けてしまう。 

 

いまの士業は食べていくのも大変ですからね。

とりあえず…、

仕事なら何でもいい!

そんな感じで飛びついてしまう人も
少なくありません。

 

それで、
期待に応えられれば何の問題もないのですが、
専門外のことだと…、

なかなか難しいですよね。

 

そうなると…、

仕事にはありつけたけど、
続かない。

評判を落としただけ…、

なんてことになってしまいます。

 

ということで、

いま、
士業の世界では生き残りをかけて
みんな必死なんですね。

 

そのときに大切なのは、
必死の方向。

間違っても、

”竹やぶから出るな!”

自分の土俵ではないところで必死になっても、
効果は薄い。

 

まずは、
自分の竹やぶを認識して、そこで戦う。

これは、
士業に限らず、
どんな業界にもいえることですよね。

 

どうしても戦う場所を広げたかったら、
竹やぶから出るのではなく、

”竹やぶごと広げる”

 

つまりは…、

”一生勉強”

勉強して、土俵を増やしていくしかありません。

 

”一生安泰”なんて、
とんでもない話なのです。

 

 

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