服装のカジュアル化は有効か?

2019年10月に創業100周年を迎えたオリンパス。

 

オリンパスといえば、

”カメラ”

でしたが、

 

今では、

”医療機器”

このイメージが定着してきましたよね。

 

2019年3月期の
医療事業売上高は過去最高の
6,343億円!

営業利益は、
1,119億円!

 

対して、

以前の主力であったカメラ等の映像事業は、
486億円の売上高で、

なんと…、

営業赤字182億円となっています。

 

創業100周年を迎えたオリンパスですが、
その中身は変化しているんですね。

 

言い方を変えれば、

”変化しているからこその100周年”

ともいえます。

 

カメラにこだわっていたら、
いまのオリンパスはなかったでしょう。

 

そんなオリンパスでは、

”クイックチェンジ施策”

として、
以下のようなことに取り組んでいます。

 

1.ドレスコードの改定
ポロシャツを含む襟付きシャツ、スニーカー、
ショートブーツなどを解禁。

 

2.ノー残業デーの廃止
「毎日が残業ゼロ」を目指す。

 

3.コアタイムの短縮
コアタイムを2時間に短縮し、自由度を高める。

 

4.始業終業時のチャイム廃止
自主的な時間管理を徹底する。

 

5.ボランティア休暇の導入
社会貢献活動に対して、年2回の有給休暇を認める。

 

これらの施策で、
保守的な社風から脱却し、開放的な雰囲気を目指すとのこと。

 

”ポロシャツから意識改革”

なんていわれているようですが、
実際に意識を変えるのは、本当に難しいんですよね。

 

だから、

意識を変えるのではなく、
行動を変えるのが有効なんですが、

上記のオリンパスの施策をよく見れば、
どれも”行動改革”になっていますよね。

 

行動が変わることで、意識が変わるのです。

ただ…、

気をつけなければならない点があります。

 

誤解を恐れずに言いますが、
この施策が出来るのは、

”上場企業だから”

というのがあります。

 

以前のブログでも書きましたが、
上場企業や有名企業に入社するような人たちは、

基本的に、

”基礎力が高い”

人たちです。

 

基礎力が高い人たちだから、
上記の”クイックチェンジ施策”のような
自由度が高くなる施策をやっても、
仕事が回るんですね。

 

しかし、

あくまで一般論ですが、
中小企業には基礎力が高い人たちが集まる確率は低いです。

 

私も中小企業…、

というか、

零細企業のオーナーなので、

書いていて心苦しいのですが、
現実はそうなんですね。

 

基礎力がそれほど高くない人たちに、
自由度を高める施策を行うと、

”本当に”自由になってしまい、
仕事が回らなくなってしまう…、

なんてことがあるんですね。

 

ということで、

中小企業がオリンパスのような取り組みをやるときは、
慎重に検討することをオススメします。

 

服装のカジュアル化は手っ取り早い改革なので、
安易に取り入れたりしてしまいがちですが、
仕事までカジュアルになってしまうこともあるのです。

もちろん悪い意味で…。

 

各企業いろいろな取り組みをしていて
とても参考になるのですが、
自身の会社に適合するかどうかというのは別問題。

 

なんでもかんでも参考にして取り入れるのは
ちょっと危険なんですね。 

 

 

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